新旧モデル(CAH-2G10G vs CAH-2G10F)を徹底比較して分かった違い
「アラジンのヒーター、電気代高くない?」冬になると毎年のようにSNSや口コミで見かける声です。
確かに電気ストーブ系は「即暖性が高い=消費電力も高い」というイメージがありますが、実際のところ、本当に“高い”のか?それとも誤解なのか?
この記事では、2025年10月発売の新モデルCAH-2G10G と、2023年モデル CAH-2G10F の2機種を比較し、実際の電気代・消費電力・口コミから「真のコスパ」違いを徹底解説します。
アラジン グラファイトヒーターとは?

出典:aladdin-aic.com
アラジンの代名詞でもある「遠赤グラファイトヒーター」は、NASAの技術を応用したグラファイト(炭素繊維)発熱体を使用。
0.2秒で発熱し、点けた瞬間に暖かさが届く“速暖性”が最大の魅力です。
電気を直接熱に変換する輻射式暖房のため、エアコンのような風がなく、乾燥もしにくい。
特に足元を素早く暖めたい一人暮らしやデスクワークの人に人気があります。
アラジン グラファイトヒーターは電気代が高い?と言われる理由
理由① 電気ヒーターは“熱効率が高い=電力消費も大きい”
グラファイトヒーターは瞬時に暖まる反面、最大出力が1000W(1kW)。
つまり1時間連続運転すると、理論上約31円(※31円/kWh換算)の電気代が発生します。
一見すると高く見えますが、実は「つけっぱなしにしない」前提ならエアコンよりも短時間で効率的に暖まるという特徴もあります。
理由② 暖房範囲が限定的

出典:aladdin-aic.com
部屋全体を温めるタイプではなく、あくまで局所暖房(スポット暖房)です。
リビング全体を温めようとすれば、どうしても長時間稼働が必要となり、結果的に「電気代が高い」と感じてしまうケースが多いのです。
理由③ 長時間使用時に自動温度制御がない旧モデル
2023年モデル(CAH-2G10F)にはeco制御が非搭載。
出力を抑える機能がないため、フルパワー運転が続くと消費電力が一定=電気代も上昇しやすい構造でした。
新旧モデルの違い(CAH-2G10G vs CAH-2G10F)
| 比較項目 | CAH-2G10G(2025年) | CAH-2G10F(2023年) |
|---|---|---|
| 画像 | ![]() | ![]() |
| 発売時期 | 2025年10月 | 2023年9月 |
| 消費電力 | 1000W (300〜700W/1000W切替) | 1000W (300〜700W/1000W切替) |
| シャットオフセンサー | あり (障害物感知で自動停止) | なし |
| ゆらぎecoモード | あり(節電制御) | なし |
| グラファイトeヒーター | あり(温度ムラ軽減) | なし |
| 縦横ローテーション | 電動可動式 | 手動のみ |
| 転倒OFFスイッチ | 光センサー式 | 光センサー式 |
| 本体サイズ | 約H70.3×W32×D35cm | 約H70.3×W32×D35cm |
| 重量 | 約6.7kg | 約6.7kg |
| URL | ⇒【楽天市場】 ⇒【アマゾン】 ⇒【ヤフー】 | ⇒【楽天市場】 ⇒【アマゾン】 ⇒【ヤフー】 |
Gモデルは“見た目のままに暖かく、しかも賢い”進化型。
Fモデルが「パワー型」なら、Gモデルは「制御型」といえます。
実際の電気代をシミュレーション
| 条件 | 消費電力 | 1時間あたり |
|---|---|---|
| フル運転(1000W) | 約1.0kWh | 約31円 |
| ecoモード(700W) | 約0.7kWh | 約21.7円 |
| 低運転(300W) | 約0.3kWh | 約9.3円 |
ecoモードを活用すれば、**月あたり約560円の節電(年間約3,200円の削減効果)**も見込めます。
つまり、「電気代が高い」という印象は使い方次第で大きく変わるのです。
他の暖房器具と電気代を比較
| 暖房器具 | 消費電力 | 1時間の電気代目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| アラジン グラファイトヒーター | 300〜1000W | 約9〜31円 | 速暖・無風・局所暖房 |
| エアコン(暖房) | 600〜2000W | 約18〜62円 | 広範囲・乾燥しやすい |
| セラミックファンヒーター | 1000W前後 | 約31円 | 速暖・風あり |
| オイルヒーター | 1200W〜1500W | 約37〜46円 | 空気乾燥少・遅暖 |
| 電気カーペット | 500W前後 | 約15円 | 足元専用 |
グラファイトヒーターは平均的な電気ストーブと同等。
ただし、即暖で短時間使用できるため、「トータル電気代」は意外と抑えやすい構造です。
電気代を安く抑える4つのコツ
- ecoモードを常時ON
- 出力制御で30%前後の節電効果。
- 照射角を絞る(人がいる範囲だけ)
- 無駄な照射を減らせば稼働時間を短縮。
- サーキュレーター併用で暖気を拡散
- 部屋全体を暖めるよりも効率的。
- 断熱カーテン・床マットで熱逃げ防止
- 輻射熱を逃さないだけで2〜3℃体感UP。
口コミで分かる「電気代のリアル」【楽天市場】
悪い口コミ
「電気代はそれなりにかかります。長時間つけっぱなしにすると請求が怖い…」
「部屋全体は温まらないので、エアコンと併用が必要。」
確かに“全体暖房”として使うと割高感が出るとの声が多いです。
しかし一方で——
良い口コミ
「つけて10秒で暖かい!エアコンより早いし、結果的に時短で済む」
「電気代はそこまで気にならない。ecoモードで十分」
「足元がすぐポカポカ。寒がりな私には欠かせない存在です」
多くのユーザーが「短時間集中使用で電気代を抑えている」ことが分かります。
楽天レビューの平均評価も★4.6以上と高評価。
結論|“高い”は誤解。賢く使えばコスパはむしろ良い
「電気代が高い」と言われるのは、“長時間つけっぱなし”という誤った使い方によるもの。
実際には、
- 必要な時に即暖
- ecoモードで制御
- 局所的に温める
この3点を意識すれば、月1,000円前後の電気代に抑えることが可能です。
どちらを選ぶべき?(Gモデル vs Fモデル)
| あなたのタイプ | おすすめモデル | 理由 |
|---|---|---|
| 電気代を少しでも節約したい | CAH-2G10G | ecoモード+センサー制御あり |
| シンプル操作・安さ重視 | CAH-2G10F | 機能最小限で価格が安い |
| 小さい部屋やデスク用 | G・Fどちらも可 | どちらも局所暖房に最適 |
| 小さなお子様がいる家庭 | CAH-2G10G | シャットオフセンサーが安全 |
よくある質問(FAQ)
- Q1:電気代は月いくらかかりますか?
- → 1日2時間×30日で約1,300〜1,800円前後。ecoモードならさらに節約可能。
- Q2:エアコンとの併用は?
- → 併用推奨。起動直後はヒーター、部屋が暖まったらエアコンで維持が最も効率的。
- Q3:タイマー機能はありますか?
- → 両モデルとも0.5〜8時間のタイマー付き。就寝時も安心。
- Q4:音はうるさい?
- → ほぼ無音。ファンレス構造のため睡眠中でも静か。
まとめ|アラジンヒーターは“短時間で使えば経済的”
- 1000Wフル運転=31円/h
- ecoモード使用=21円/h前後
- エアコンより立ち上がりが速く、トータル電気代はむしろ安い
「高い」ではなく「賢く使えば安い」——これがグラファイトヒーターの真実です。

COCOMOYA編集部。現場経験を持つ 第二種電気工事士・2級ボイラー技士・危険物乙4(乙種第4類)・エアコンクリーニング士・調理師 の資格保有者として、家電と暮らしにまつわる「ほんとうに使える情報」だけを発信しています。
エアコンや空気清浄機などの住宅設備から、キッチン家電・季節家電まで、実際の施工・メンテナンス・調理の経験を踏まえた視点でレビュー・比較を行うのがモットーです。
メーカー目線ではなく、あくまでユーザー目線で「失敗しない家電選び」をサポートします。



