「毎月のWiFi料金、できればもっと安くしたい」「でも、2年縛りとか解約金はもうイヤ…」。
そんな固定費を見直したい人のあいだで、じわじわ人気が出ているのが「契約不要・チャージ式WiFi」です。
月額料金は0円、使いたいときだけギガ(GB)を購入してチャージする、新しいスタイルのWiFiサービスです。
一方で、
- 「チャージ式って、結局割高にならないの?」
- 「月額制のポケットWiFiやホームルーターと何が違うの?」
- 「自分の使い方だと、どっちを選べばいい?」
といった不安や疑問もよく聞きます。
この記事では、チャージ式WiFiの仕組み・メリット・デメリットを整理しつつ、月額制WiFiとの違い・向いている人/向いていない人を、「固定費を下げたい人」向けにわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- チャージ式WiFi(プリペイド型WiFi)の仕組みと月額制との違い
- チャージ式WiFiのメリット・デメリットと、失敗しがちなポイント
- 「チャージ式が向いている人・向いていない人」の具体的な条件
- チャージ式と月額制をどう使い分ければムダなく節約できるか
チャージ式WiFiとは?月額0円&必要なときだけギガを買うスタイル

まずは、チャージ式WiFiの基本的な仕組みを整理しておきましょう。
チャージ式WiFiは、ざっくり言うと「端末を買い切り+必要なときだけギガ(データ容量)をチャージして使うWiFi」です。
- 端末は買い切り(例:8,000〜12,000円前後)
- 毎月の基本料金(固定費)は0円
- 使いたいときにだけ「10GB・30GB・100GB」などをチャージ購入
- チャージしたギガには有効期限(31日・365日など)がある
- 電源を入れない・ギガを買わない月は完全に0円

なるほど。スマホのプリペイドSIMみたいなイメージで、「ギガを買った分だけ使えるWiFi」なんですね。

そうそう。月額制のように「毎月自動で料金が引き落とされる」のではなく、必要な分だけ自分で追加チャージするスタイルです。だからこそ、使い方次第で「固定費の大幅カット」が狙えるのがポイントですね。
チャージ式WiFiと月額制WiFiのざっくりイメージ
- チャージ式WiFi:「使った分だけ払う」プリペイド型。使わない月は0円。
- 月額制WiFi:「使っても使わなくても毎月決まった料金」を払うサブスク型。
どちらが有利かは、「どれくらいデータ容量を使うか」「どのくらいの頻度でWiFiが必要か」によって変わります。
チャージ式WiFiのメリット
チャージ式WiFiの主なメリット
- 使わない月は完全に0円にできる(固定費削減)
- 契約・解約手続きが不要で、「やめるときのストレス」がない
- 自分のペースでギガを追加でき、ムダなデータを買わずに済む
- サービスによっては海外でもそのまま使える(国ごとにチャージ)
1. 使わない月は0円:固定費をガッツリ削減できる
月額制WiFiの場合、使っても使わなくても毎月3,000〜5,000円前後の料金が発生します。
出張や旅行で外に持ち出さない月でも、料金は勝手に引き落とされていきます。
チャージ式WiFiなら、「ギガを買わない月=支払いが発生しない月」です。
例えば、
平日は自宅の光回線+スマホでOK
- 週末や連休の「外出・車内・キャンプ」のときだけWiFiが欲しい
といった使い方の人なら、「使う月だけチャージ」の方がトータルの支出は安くなるケースが多くなります。
2. 契約・解約が不要で、心理的にもラク
チャージ式WiFiは、そもそも「月額契約」という概念がありません。
端末を購入したら、そのあとはアプリやマイページからギガを買うだけ。
やめたいときは、単純にチャージしないだけです。
「解約手続きが面倒そう」「解約金を取られたくない」という不安がなくなるので、お守り代わりに1台持っておくといった使い方もしやすくなります。
3. データのムダ買いを減らしやすい
月額制WiFiでありがちなのが、
- 月100GBプランに入っているけれど、実際には月30GBも使っていない
- ほとんどスマホと自宅の光回線で済んでしまう
という「データのムダ買い」です。
チャージ式WiFiなら、
- まずは100GBチャージして、数か月かけて使う
- 足りなくなりそうなら、そのときに追加する
といった具合に「自分のペース」でギガを追加できるので、使用量が少ない人ほど節約効果が出やすくなります。
4. 海外利用に強いサービスもある
チャージ式WiFiの中には、海外約100〜120か国でそのまま使えるタイプもあります。こうしたサービスは、
- 国内用のギガとは別に、国ごとの「海外用データ」をチャージ
- 空港でレンタルWiFiを受け取る手間がいらない
といったメリットがあり、海外出張や海外旅行が多い人には相性が良い選択肢になります。
チャージ式WiFiのデメリット・注意点
チャージ式WiFiのデメリット
- 端末代が最初にまとめてかかる(1万円~2万円前後の初期費用)
- ギガに有効期限があり、使いきれないとムダになる可能性も
- 毎月100GB以上使うようなヘビーユーザーには割高になることも
- サービスによって「チャージ料金・仕様」がバラバラで分かりづらい
1. 端末代という初期費用が必要
チャージ式WiFiは、月額制レンタルと違って端末を自分で「買い切り」ます。
そのため、最初に8,000〜20,000円前後の出費が発生します。
月額制レンタルなら「端末0円・月額3,000〜4,000円」でスタートできるサービスも多いため、「初期費用をほとんどかけたくない」という人にはややハードルに感じられるかもしれません。
2. ギガに有効期限があり、使いきれないと損
チャージ式WiFiで気をつけたいのが「チャージしたデータ容量には有効期限がある」という点です。
サービスによって、
- 電源を入れてから31日間有効
- 初回接続から365日間有効
など仕様が異なります。自分の利用ペースに合わない容量をドカンと買ってしまうと、「期限が来てしまって使いきれなかった…」ということも起こり得ます。

なるほど…。安いからといって100GB・200GBとまとめて買いすぎると、逆に損する可能性もあるわけですね。

そうなんです。最初は「少なめの容量から試す」のが安全ですね。使い切れなかった経験を一度しておくと、自分の適正ギガも見えてきます。
3. 毎月たっぷり使う人には月額制の方が安くなりやすい
チャージ式WiFiは、どちらかと言えば「ライトユーザー〜中程度の利用量の人」向けです。
毎月100GB以上、動画やオンラインゲームをヘビーに使うのであれば、
- 月100GB以上の大容量プラン
- 無制限系のWiMAXレンタル・ホームルーター
などの方が、1GBあたりの単価は安くなりやすいです。
チャージ式WiFiと月額制WiFi(ポケットWiFi・ホームルーター)の違い
ここまでの内容を踏まえて、チャージ式WiFiと月額制WiFi(ポケットWiFi・ホームルーター)の違いを整理しておきます。
| 比較項目 | チャージ式WiFi | 月額制ポケットWiFi | ホームルーター |
| 料金の考え方 | ギガを買った分だけ支払い。 使わない月は0円。 | 毎月定額の月額料金。 使っても使わなくても発生。 | 毎月定額の月額料金。 自宅の据え置き利用が前提。 |
| 初期費用 | 端末代 (買い切り・約1万円前後)。 | 事務手数料+初月料金など。 端末0円のことも多い。 | 事務手数料・工事費実質無料 などキャンペーンが多い。 |
| 契約・解約 | 契約なし。解約手続き不要。 | 最低利用期間や解約金がある場合も。 | 2〜3年縛りがあるケースが多い。 |
| 向いている利用スタイル | たまに使う 月のギガが少なめ サブ回線。 | 毎月そこそこ使うモバイル用途に。 | 自宅のメイン回線として ガッツリ使う。 |
| メリット | 固定費0円 解約不要 ムダが少ない。 | 月ごとの支払いが安定 選択肢が豊富。 | 速度が安定しやすく、 大容量利用に強い。 |
| 注意点 | ギガの有効期限 初期費用 ヘビー利用は割高。 | 使わない月も料金発生 解約金に注意。 | 引っ越しや解約時に手間 設置場所が固定。 |
- チャージ式WiFi:「たまに使う」「サブ回線」「固定費を減らしたい」人向け
- 月額制ポケットWiFi:毎月そこそこ外で使う人向け
- ホームルーター:自宅メイン回線としてガッツリ使う人向け
チャージ式WiFiが向いている人・向いていない人
チャージ式WiFiがおすすめな人
- 「固定費を下げたい」「サブスク疲れ」を感じている人
- 月のWiFi利用が「10〜30GB程度」に収まりそうな人
- 平日は自宅の光回線やスマホで足りていて、週末や長期休みだけWiFiが欲しい人
- 車中泊・キャンプ・帰省など「ある時期だけガッツリ使う」パターンが多い人
- 解約金・縛りなどの契約ストレスがとにかく嫌な人
チャージ式WiFiがあまり向いていない人
- 毎月100GB以上、動画やオンラインゲームをヘビーに使う人
- 「自宅も外も、1日中WiFiが必要」というレベルで常時接続したい人
- 「細かくギガを管理するのが面倒」「毎月定額でいいから何も考えたくない」という人
失敗しないチャージ式WiFiの選び方ステップ
- STEP1:自分の「月間ギガ使用量」をざっくり把握する
- STEP2:「使う頻度」をイメージする(毎日か、週末だけか、連休だけか)
- STEP3:チャージ式WiFiの有効期限(31日 or 365日など)をチェック
- STEP4:チャージ単価(100GBいくらか)と月額制の料金を比較
- STEP5:サブ回線として持つか、メイン回線を代替するかを決める

やっぱり「自分が月にどれくらいギガを使ってるか」を知らないと、どれが得なのか判断しづらいですね…。

まずはスマホのマイページや明細で「1か月の通信量」を見るところからですね。そこに、PCやタブレット分の利用イメージを足してあげると、おおよその目安が見えてきます。
よくある質問(Q&A)
- Q1. チャージ式WiFiは本当に契約・解約がいらないの?
- はい。チャージ式WiFiは「端末買い切り+必要なときだけギガ購入」の仕組みなので、一般的な通信サービスのような「月額契約」はありません。やめたいときは、単純にチャージをやめるだけでOKです。
- Q2. 100GBって、どのくらい使えるイメージ?
- ざっくりですが、動画視聴メインならYouTube中画質で100〜150時間前後が目安です。1日1〜2時間の動画視聴+Web閲覧やメール程度なら、1か月分として十分足りるケースも多いです。ただし画質やサービスによって前後するので、「少し余裕を見ておく」くらいが安心です。
- Q3. スマホのテザリングだけで済ませるのはアリ?
- 用途が軽く、接続する機器もノートPC1台程度であれば、テザリング運用だけで済ませるのも選択肢のひとつです。ただし、長時間のWeb会議や動画視聴、複数台接続を行うとバッテリー消費や発熱が気になってくるため、「テザリング+チャージ式WiFi」を組み合わせるとグッとラクになります。
まとめ|チャージ式WiFiは「たまに使う人」ほどお得になりやすい
チャージ式WiFiは、端末を買い切り、使いたいときだけギガをチャージして使う、新しい形の「固定費0円WiFi」です。
- 使わない月は完全に0円=固定費を下げやすい
- 契約・解約のストレスがなく、サブ回線として持ちやすい
- 有効期限の管理が必要で、ヘビー利用には向きにくい
- 「月のギガが少なめ」「ある時期だけ使いたい」人ほど相性が良い
今日からできる一歩
① スマホのマイページで「1か月の通信量」を確認する → 自分のだいたいのギガ使用量を知る。
② チャージ式WiFiを「サブ回線」としてイメージしてみる → 週末や連休、車内用など、どんな場面で活躍しそうかを考えてみてください。
「毎月当たり前のように払っている通信費」を見直すだけでも、年間ではかなりの節約になります。
チャージ式WiFiは、そのひとつの有力な選択肢。
ご自身の使い方と照らし合わせながら、ムリなく・ムダなく、最適なWiFi環境を整えていきましょう。
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COCOMOYA編集部。現場経験を持つ 第二種電気工事士・2級ボイラー技士・危険物乙4(乙種第4類)・エアコンクリーニング士・調理師 の資格保有者として、家電と暮らしにまつわる「ほんとうに使える情報」だけを発信しています。
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